【情報リテラシーはなぜ必要か】
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1.情報リテラシーとは
「情報リテラシー(じょうほうリテラシー、information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。「情報活用能力」や「情報活用力」とも表現する」
参照:ウィキペディアより(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%BC)
いわゆるコンピュータを使用する能力と勘違いされている場合もありますが、こちらはコンピュータリテラシーといい情報リテラシーとは厳密には異なります。
インターネットの中では、様々な情報が流れているのは皆さんもご存知の通りです。しかしその情報が正しいかどうかはわかりません。フェイクニュースと言われる言葉もしばしば聞かれるくらいたくさんの偽の情報も垂れ流されています。
これらを正しく判断できるかは皆さんの判断力にかかっています。【情報の取捨選択】
皆さん正しいか正しくないか判断するとき何を根拠にしますか?
それは自分が今まで学習した知識とか経験がたよりですよね。そうです。今皆さんが学習していることや、経験していることが頼りなんです。
ですから学習指導要領(わからない人はググってみてください)では、すべての教科・科目で情報を学ぶとなっているはずです。
情報リテラシーについてわかっていただけたでしょうか。
2.判断のための情報集め
インターネットの中で、一つだけの情報をみて判断することは非常に危険です。同じような情報が出ているかどうかということを調べることが非常に大切です。特に間違いないようにしたいときは、バックグラウンドも調べることが大切になります。
どうやって調べるか。インターネットは便利ですね。結構簡単に出てくることが多いです。情報は誰が出しているか。表示されている情報の一部をキーに検索するとどのような人や国、会社が公開しているかわかりますね。SNSでもニックネームを検索すると今までどのような情報を公開しているかわかりますよね。それらの情報も判断の貴重な材料になります。
3. インターネットでの失敗は、小さな失敗or大きすぎる失敗?
「失敗は経験のもと」私も失敗は大きな経験につながると考えています。しかし・・・ですねインターネット上で失敗することは自分の人生をとんでもないことにしてしまうということを若い皆さんは知っておくべきです。
私の経験上自分は大丈夫と思っている人が多いのですが、その中の一部の人は過信からか立ち直れないくらい大きな失敗をしてしまっている大学生や高校生も多いのです。
例えば、
「焼き肉店の肉の冷蔵庫に裸で入って動画を撮影し、得意げにポーズ」
「回転ずし店では古くなった寿司を廃棄しますが、何を考えたかそれを拾って皿に戻す。」
これを動画にしてUP。このようなことが一時多発しました。この後どうなったと思いますか。
この動画を見た人はそのお店にはいきませんよね。店は閉店に追い込まれ、アルバイトに損害賠償請求ということにも。本人は立ち直れませんよね。引きこもりになっている場合も多いようです。このようにちょっとしたいたずらのつもりがとんでもないことになりえるのだということ。インターネットの世界いつだれが見ているかわかりません。一度アップロードしたデータは消すことは難しいというかもはや消すことはできないのです。
参照: 冷蔵庫に入りバイト先を閉店に追い込んだ学生 人生に悩み中
https://www.news-postseven.com/archives/20130829_207930.html
4.フライングにも気をつけて
高校生はだいたい3月1日が卒業式です。その卒業式を目前に卒業延期。あれだけ言っても毎年というくらいありました。
「インターネットにUpした情報は必ず誰かが見ているのです。だから今年も卒業延期がありました。みんなは絶対やるんじゃないよ!」というと、「僕らは大丈夫!」というんですが、やっちゃうんです。
卒業を目前に飲酒の写真を公開するんですよね。うれしくてでしょうね。でもそれを見た人から「お宅の生徒酒飲んでるよ。」って情報が入るんです。その結果、会議室など小さな部屋で後日卒業式ということになったこともありました。涙、涙の卒業式になります。
だれかが見ているということを常に頭に入れてください。
5.「簡単に金儲け」には気をつけよう!
いい仕事@
なかなか無くならない振り込め詐欺。どうしてでしょうか?
それは捕まるのはアルバイトだからです。
「ちょっとそこの兄さんいいアルバイトあるんだけれど」といわれ話を聞くとその人のかわりに銀行に行ってお金を下ろすだけの仕事。普通ヘンだと気が付きますね。でもバイト料の多さについついATMへ行くことに。その結果どうなるかわかりますよね。
お巡りさんが待っています。「ぼくは頼まれただけです!」といっても無理ですよね。アルバイト料もらうわけですから、すでに出し子といわれる片棒担ぎをやってしまったことになりますね。
いい仕事A
海外に行っていい仕事あるよって言われ大学生等何人かで日本の西側のある国へ。ところが仕事というのは電話掛け係。日本の老人宅に電話をかけお金を振り込ませる詐欺の仕事。わかった時はもう遅いのです。
マンションの一室に缶詰、パスポートも取り上げられ逃げることなどできず最終的に警察に捕まりその国の監獄行という話もありました。
いい仕事B
「 海外旅行無料 旅行記書くだけ !!」
海外旅行のレポート書くだけで無料のチケットがもらえるということで参加した学生。東南アジアに行き旅行を満喫。次の国は中東ということで空港へいきました。そのとき旅行企画業者からスーツケース1つ持って行くように言われ持って行くことに。でもちょっとへんだなと思えた彼は日本大使館へ行って相談しました。
スーツケースを空けると出てきたのはなんと覚せい剤でした。もしこのまま持ち運び捕まったら、死刑もしくは終身刑だったと思われます。このような例が過去にもありニュースで聞いていたこともあり、心配になって大使館に駆け込んだとのことでした。よかったですね。
海外では覚せい剤所持で捕まると、日本のように甘い刑ではありません。日本に一生帰れなくなりますので気をつけましょう。
6.これを読んでくれたみなさんへのメッセージ
実際にたいへんなことになった例をいくつかあげましたが。いかがですか。へんだなと気がつくかどうかは、本人のカンもありますが、知識や経験が大きく判断の基準になりますよね。
知識や経験つまり判断の元となる情報、並びにそれを使う能力である情報リテラシーがとっても大切だということがわかっていただけたでしょうか。
いい話には裏があるかもしれません。人生を台無しにしないためにも情報リテラシーを磨いてください。そしてインターネットや通信機器を活用し、正しい情報を効率的に取得し人生に磨きをかけてください。皆さんが頑張ることができれば日本の未来が明るくなることは間違いありません。
日本人は海外の人から見ると世界に一つしかない素晴らしい国、人種だと。きっと彼らは異星から来た「日本星人」だと言ってくれる人までいます。
日本は(一部の悪意のある人を除き)素晴らしい国であり人種であると信じます。
私は退職して今マレーシアにいますが、海外に来ると日本のいいところがほんとによく見えます。もちろん悪いところも見えますが、日本以外の国に比べたら本当に良い国だと実感できます。親元を離れると親のありがたさがわかります。それと同じように日本を離れると日本の良さが本当によくわかります。
若い皆さん、親のありがたさをわかることができたら、次は日本の良いとこ悪いところに気づくためにも海外にも出てみましょう。その時にはインターネットなどの情報をよく確認して、さらに皆さんの情報リテラシーを駆使して安全の確保を忘れずに。危険なことや場所がわかっていれば楽しく過ごせると思います。ただし、過信は禁物です。日本の犯罪は増えているようですが、それでも日本ほど安全な国はないといわれています。
良い人生になるよう頑張ってください!!
初版2019/03/10 h-omori